小児定期予防接種の種類と時期

ワクチン 標準接種時期 接種間隔、接種回数 備考
BCG(結核) 生後5か月~8か月未満 1回のみ 1歳未満まで公費接種可
B型肝炎 生後2か月~9か月未満 生後1歳までに、27日以上の間隔をおいて2回、1回目の接種から139日以上の間隔をおいて1回、計3回接種する 出生時にB型肝炎予防接種を3回終えている方は接種不要
ロタウイルス ロタリックス
出生6週0日後から14週6日後までに1回目を接種し、出生24週0日後までの間に1回目から27日以上あけて2回目を接種する
ロタテック
出生6週0日後から14週6日後までに1回目を接種し、出生32週0日後までの間に2回目と3回目をそれぞれ27日以上の間隔を空けて接種する
いずれも生後15週0日以降の初回投与は不可
Hib(ヒブ)
(インフルエンザ菌b型)
初回
生後2か月~6か月
それぞれ27日以上(56日まで)の間隔をおいて3回接種する 接種開始月齢により接種回数の変更あり
追加
初回(3回)終了後
生後13か月まで
初回終了後から7か月以上あけて1回接種する 生後60か月(5歳)未満まで公費接種可
小児用肺炎球菌 初回
生後2か月~6か月
それぞれ27日以上の間隔をおいて3回接種する 接種開始月齢により接種回数の変更あり
追加
初回(3回)終了後
生後12~15か月まで
初回終了後から7か月以上あけて1回接種する 生後60か月(5歳)未満まで接種可
4種混合
(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)
1期初回
生後3か月~12か月
20日以上(56日まで)の間隔をおいて3回接種する 生後90か月(7歳半)未満まで公費接種可
1期追加
1期初回(3回)終了後
12か月~18か月未満
1期終了後、6か月以上の間隔をおいて1回接種する
2種混合
(ジフテリア、破傷風)
11歳~13歳未満 1回のみ 小児科学会では代わりに3種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳)を推奨(ただし有料)*1
MR
(麻疹風疹混合)
1期
1歳の間
1回のみ
2期
5歳~7歳未満で、小学校入学前年度の1年間
1回のみ 幼稚園の年長さんに相当
誕生日に関係なく4/1から翌年3/31までの間
水痘
(水ぼうそう)
1歳~3歳未満 3か月以上(標準的には6か月)の間隔をおいて2回接種する
日本脳炎 1期初回
生後6か月~90か月(7歳6か月)未満
6日以上(標準的には28日)の間隔をおいて2回接種する
1期追加
生後6か月~90か月(7歳6か月)未満
1期初回終了後、6か月以上(標準的には1年)の間隔をおいて1回接種する
2期
9歳~13歳未満
1回のみ
HPV(子宮頸がん) 小学校6年生~高校1年生相当の女子 2価ワクチン(サーバリックス)
1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目、1回目から6か月以上の間隔をおいて3回目を接種する
4価ワクチン(ガーダシル)
1回目から2か月以上の間隔をおいて2回目、1回目から6か月以上の間隔をおいて3回目を接種する
9価ワクチン(シルガード9)も接種可能(ただし有料)
ガーダシルはヒトパピローマウイルス感染予防として男性も接種可(ただし有料)

*1 日本小児科学会では、ポリオや百日咳に対する抗体価が減衰する前に、5歳-7歳で3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチン+ポリオワクチン、11-12歳で3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチンの接種を推奨しています。詳しくは下記の日本小児科学会ホームページから、「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」をご参照ください。いずれも任意接種(有料)となりますが、当院でも接種可能です。

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=138

上記以外にも任意接種としておたふくかぜ、インフルエンザなどの予防接種も行っています。ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくご相談ください。