形成外科

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  • 皆さんは、けがや病気の内容に応じて、受診しようとする診療科が思い浮かぶと思います。例えば、骨折であれば整形外科、耳が聞こえにくようなら耳鼻科、血圧が高いようなら循環器内科というような感じでしょうか。
    では、形成外科が対象とする病気やけがは? 残念ながら、分からない方がほとんどではないでしょうか。
形成外科は「体表の先天性または後天性の変形や欠損、醜形または機能を正常に近づけることを目的とする医学」と定義されており、おもに体表面の機能的・整容的障害(先天性疾患や外傷・主要切除後の後天性障害など)を、外科的手技を用いて治療する外科の一分野です。

なにか、難しいですね・・・! 一言でいうと「体の表面の外科」ですが、某大学形成外科の教授が新聞で「キズとカタチの総合医」という紹介をされていました。こちらのほうが分かりやすいかなと思います。

守備範囲は、頭のてっぺんから爪先まで、全身の体の表面になります。非常に範囲が広くなりますが、主に次のような疾患をあつかっています。

熱傷(やけど)、顔面のケガ、先天的な形態異常(口唇裂、多指症、合指症、耳の先天異常など)、手足のケガ、あざ、イボ、ホクロ、や粉瘤などの皮膚・皮下の良性腫瘍および悪性腫瘍、ケガや手術の傷跡、やけどの傷跡やケロイド、褥瘡(床ずれ)や外傷後の皮膚潰瘍、陥入爪などです。

対象疾患の中には、当院での対応が困難な症例もあります。
ご希望に応じて適切な医療機関や施設に紹介させていただき、それぞれに理想の治療を受けていただけるようにサポートさせていただきます。

主な担当医:江藤久志