循環器内科

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  • ■診療内容

    心臓・血管系に関係するあらゆる病気の予防・教育と、急性期から慢性期までの病気の診断・治療(観血的治療を除く)・再発予防を行っています。
    最近は高齢者の心不全患者の増加が特に目立ちます。高齢者は合併症を多く有しており、臓器障害・予備力の程度が個人個人で様々です。そのため同じ病気でもバリエーションが非常に大きく、個々の患者に応じたきめ細かなオーダーメイド治療が必要とされます。例えば薬剤の投与量にしても能書にないごく少量の投与や微妙な匙加減を必要とし、必要最小限の投与薬剤数になるように常に心がけています。

患者さんのごくわずかな変化を見逃さない注意深い観察力、現に治療している疾患以外の重大合併疾患を見逃さないこと、高齢者独居や老老介護患者さんの退院後の生活支援も見据えた全人的医療、治らない疾患を抱えた患者さんにも満足していただける支える医療を心掛けています。

当科の大きな役割の一つは、かかりつけ医との連携および循環器高度急性期病院との連携です。かかりつけ医の先生方からの紹介患者さんを的確に診断し、治療方針を決定して、かかりつけ医の先生に継続治療をお願いする一方、緊急性の高い疾患や観血的治療が必要な患者さんを適切な医療機関に迅速に紹介しています。また、高度急性期病院で治療を受けた後のバックベッド機能、回復期リハビリテーション機能、ペースメーカー外来、注意深いフォローアップが必要な慢性期疾患の継続治療なども大切な役割だと考えています。

  • 心臓超音波検査*
  • ■今後の課題

    病院スタッフの知識の向上・共通認識・共通用語・情報の共有をより高めることにより多職種連携チーム医療を推進し、順次、地域へと広げていくこと。  脳・心血管病の危険因子集簇を引き起こすメタボリックシンドロームの根本原因となる食事や運動などの生活習慣の是正や、心不全患者の再入院を出来るだけ防ぐために、看護師、栄養士、理学療法士、薬剤師などによる包括的な(外来)指導を実行していくこと。 これまで以上に病診・病病連携を高め、心・血管系疾患の沼隈地域での非観血的治療の拠点病院にしていきたいと考えています。

主な担当医:山田信行副院長